3月21日、春分とは名ばかりのそぼ降る雨の中、東近江市にある西堀栄三郎記念館
リニューアルオープン式典と展示に行ってきました。
初代南極越冬隊長として有名な西堀栄三郎博士は、戦後日本の品質管理普及において、その礎を築き、デミング賞受賞された方ですが、中部地区企業の指導にも足しげく通われ、当協会創設にも貢献。初代名誉会長でもあります。
入社初年度、博士最晩年にご講演拝聴の機会を得、「人間尊重」のその素晴らしいお話しと、お見送りで一人随行した名古屋駅で、病み上がりながら階段二段ぬかしで新幹線ホームまで向かわれた姿が今も焼き付いています。今は協会で西堀博士に出会った人間は私一人となり、中部地区でも博士を知る人は少なくなりましたが、時を経て、導かれるようにつながる博士とのご縁で、今回も出向きました。
記念館は、角川さんという学芸員が博士の残した素晴らしい「自主自律に基づく創造性」教育の在り方を残さんと奮闘されていて、リニューアル式典では、現南極越冬隊と地元子供たちとのリアル通信や、博士の残された言葉、それに影響うけた素晴らしい創造性ある人々、技術、芸術の展示が所せましと展示されていました。
AI時代に突入し、「人間とは」「人間とは何をなすべきか」が問われる時代。博士の教えは今こそ、我々の心と実践を支えるものとなると感じる機会となりました。
展示は9月まで開催しておりますので、ぜひ、皆様にはお運びください。