一般社団法人 中部品質管理協会は、品質管理を中心とする管理技術・マネジメント手法を教育・普及する専門機関です。QC検定®対応講座も開催しています。

2月7日質創造マネジメント大会無事終了&「本気で取り組む働き方改革」始動!

2月7日にウィンクあいち大ホールで「本気で取り組む働き方改革」と題し、今年の質創造マネジメント大会を実施。350名ものご参加者と、今回初めて日本経済新聞にも注目をいただき取材を受け、翌日の新聞と電子版にも掲載いただきました!

内容は、①ローランドベルガーの貝瀬氏より、2030年頃の自動車産業の行く末を描いてもらいながら、この地区の社会構造、環境変化がどのようになるかを可視化いただき、

②東レ経営研究所の宮原氏からは、政府ガイドラインや白書からの環境変化や現状分析を踏まえた、日本でも最先端の事例である同社の働き方改革の実施状況やしくみ、ルール等お話しいただき

③富士ゼロックスの山崎様からは、ITツールの活用の考え方と実施例を、これも日本でも最先端事例の同社や客先の取り組みから共有いただき

④社会人大学院アジアNo1のグロービスからは、「副業奨励、外部組織や若いデータサイエンティストのインターン制度を活用した新事業創出の取り組み」を紹介いただき、個の生産性とやりがい&人生キャリアを、いかに組織の生産性と結びつけるかという点を提示いただきました。

最後に当協会佐々木会長が自らコーディネーターとなり、「本気で進める働き方改革、なにをやれば推進してゆけるか」といった課題に対し、各講演者がパネラーとなり熱い討議が時間いっぱい展開されました。

この大会を皮切りに、中部品質管理協会では、「仕事の質向上」「新たな価値創造」へと皆様が変革を進める支援のための企画をし、また情報提供をしてゆくつもりです。今後もご期待下さい!(細見)

 

 

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ゆく年、くる年 よろしくお願いします!

こんにちわ!細見です。出張三昧、企画三昧ですっかり協会ニュースもご無沙汰してしまいました。本当にすいません。

早いもので、協会も一応、は今日が仕事納め。(私は30日まで出張がありますが)

皆様も今日か明日には仕事納めの方が多いのではないでしょうか?今年を振り返り、どんな年でしたでしょう?

日本という立場で見れば、トランプ大統領来日旋風、そして北のミサイルが数度発射の脅威というややハラハラのニュースから、株価上昇、失業率低下のやや明るいニュース等々もありましたね。今、振り返ると「予測不可能なことが結構起こったな」という印象ですね。

来年2018年はどんな年になるか、あるいはどんな年にするか、未知数の中に可能性と不安が見え隠れする年末ですが、何があっても、笑顔でまえむきに乗り越えれますように、皆様の幸せも祈りつつ、そんな願いを込めて、右の絵を描きました。

皆様には、今年もご縁をいただき、本当にありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。良い年末年始を。

細見 拝

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人間は考える葦であるー川下と川上の管理は違う

ずいぶん更新を滞りすいません。外はすっかり寒く、紅葉美しい季節ですが、皆さん、風邪ひいてませんか?

今朝、コーチングをしている友人から送られてきた週刊メーリングの記事にハっとさせられましたので、皆様にも共有したく、ここに記します。。以下、彼の抜粋です。

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先般、神戸製鋼の品質不正が表面化しましたが、日本企業の品質が落ちているとの指摘は2年前からありました。

「現場で生産や改善をしていても、その行動の意味や本質を誰も理解していない。

ただマニュアル通りに進めるか、先輩社員からの口述伝授に従うか、先輩社員の行動を見よう見まねで行っているだけ。

これまで大きな問題が起きていないのは、たまたまであって実力ではない」

(2015/12/07 日経テクノロジーより)

日本の凋落につながらなければいいのですが。

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昨今、「考えて仕事してない社員が多くて困る」との相談をよく受けます。”考える力を養うために”細谷功先生の「問題発見力・考える力開発」や「フレームワーク思考」等の発想法研修も開催し始めました。そして、実際のところ、階層をとわず、正解のない問に対し、思考停止や、困惑をされる方が少なくありません。ルールに従うことはできても、自分で状況を判断し、自分で根拠建てしてルールを作れなくなっている。

背景には、「標準化・同一動作」を念頭に置いたルールがすでにある程度確立された中で、それを効率的に生産性高く実行推進することだけを人にしき、それが最上位の価値であった時期が長く続いたことも一因かと思います。

が、今やIOTやAIの新技術目覚ましく、今まで人間に求められていた「標準化・同一動作」はこれらが担い手となり、「人間はより人間らしく」「人間とは何か」-つまり「考える葦である」ことが求められる時代に入ったといえましょう。

今までの川下の価値観をいったん捨て去り、川上の価値観、そして思考と行動をそちらに変えてゆく努力が必要なのではと思いますが、まだまったくとりまく環境や仕組みがそれを容認のが現状ではと感じます。

「多様性」というキーワードが、子育て中の方や介護中の社員と一緒によくとり上げられますが、「多様性」とは、そういった時間的行動的制約の話に終始するのでしょうか?

「異なる発想をする」「前提を疑ってかかる」に新たな価値を見出せるか、共感できるか、認めれるか。それこそが「多様性の本質」であり、スタートだと思います。

「自分は知らないことを知っている」-この言葉を説いたソクラテスは、その時どのような状況にあったか。今も変わらずこれが人間社会のテーマであることに、その意義深さを感じますが、これを自らに問う時代の到来です。

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「2030年の品質保証」~モノづくりからコトづくりへ~